不動産購入マインドの今昔
購入した住宅の平均価格を見ると、新築マンションが4,428万円、中古(既存)マンションが3,162万円、新築一戸建てが3,938万円、既存一戸建てが2,498万円という統計となりました。予算の平均金額と比べると、新築マンション・新築一戸建ては予算よりも購入価格が上回わった結果となります。
購入者の重視した仕様・設備は、新築マンションでは「宅配ボックス」(38.5%)が最も多く、次いで「シューズインクローゼット・大きい靴箱」(20.5%)となりました。新築一戸建てでは、「食器(洗浄)乾燥機」(28.5%)が1位に。次いで「トイレ2ヵ所」(27.8%)、「シューズインクローゼット・大きい靴箱」(23.5%)となった。既存マンションでは「宅配ボックス」(24.6%)が最多となり、既存一戸建ては、「トイレ2ヵ所」(17.6%)が1位となりました。
中でも、新築一戸建て・既存一戸建てともに上位となった「トイレ2ヵ所」は、テレワークの普及に伴い、「仕事部屋のある階にも欲しい」、「家庭内感染を防ぐために複数欲しい」といったケースがあることが分かった。また、新築マンション・新築一戸建てでは「シューズインクローゼット・大きい靴箱」が上位にランクインし、収納設備のニーズの高さもうかがえる結果となりました。昨今のコロナ禍により生まれたニューノーマルな考え方がトレンドになってきています。
住宅を購入する際にインターネットで見た物件数は、新築マンションで「5件」、既存マンション・既存一戸建てで「6~10件」、新築一戸建ては「0件」が最多だった。訪問した不動産会社数は、新築マンション・既存マンション・既存一戸建てで「1社」、新築一戸建てで「2社」が最も多い結果となりました。
そして興味深いのが、「購入した当時から売却・貸出を見据えていたか?」との問いでは、新築マンションは60.1%、既存マンションは46.1%が「はい」と回答し、不動産に対しての資産としての捉え方に昔と変化が現れていることです。更に、購入当時からの売却・貸出検討者に「住まい探しにおいて価格以外で重視したこと」について聞くと、「部屋の広さや間取り」(54.4%)が最多に。次いで「階建て(戸建ての場合)・所在階(マンションの場合)」(35.8%)、「築年」(32.4%)が続きました。逆に、「売却や貸出に当たって不安に感じたこと」については、1位が「希望する金額で売却・貸出できるか」(43.7%)、2位が「信頼できる不動産会社を見つけられるか」(42.3%)という結果となりました。
我々、不動産業界も日々お客様とお話ししていく中で今回のアンケート調査結果は購入者マインドの変化を感じています。以前は、「終の住処」感が購入者の大半でした。やはり、高価な買い物なだけに一生の買い物と捉えていらっしゃる方は多かったです。しかし、生活様式も変化していく中で不動産自体を金融資産と捉え、出口として運用を見据えた買い方や商品選びへと着実に変わってきています。特に、築浅の中古マンションと新築はさほど価格帯も変わらなくなってきており、要因として「築年数」よりも目減りしにくい「立地」を重要視している傾向もあります。不動産を実需としての購入する場合の選定基準と運用目的で購入する場合の選定基準は違ってきます。やはり、資産として考えた場合には客観性が優先されてしまいます。今回のアンケートでは、まさにこの部分の購入マインドの変化が顕在化した結果となりました。
山信不動産(株)では、本日テーマとなった「出口」についてのご提案も致します。「実需」としても「資産」としても最良のお住まいをご紹介させて頂きますのでお気軽にお問い合わせ下さい!
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