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本日は、住宅ローン新規貸出統計の話題についてご紹介したいと思います!
住宅を購入する際に、世間のトレンド感として新築の方が総合的に良いのか?それとも中古の方がお得なのか?など判断材料が欲しいところです。そうした判断材料の一つとして、この「住宅ローンの新規貸出割合」があります。不動産購入時の資金計画として、銀行融資を利用する方は全体の8割以上とも言われています。購入者のうち大半の方が住宅ローン利用者ということであればその方達が新築を購入しているのか中古を購入しているのかがトレンド感の概算にもなります。そんな中、国土交通省は先月末に「令和4年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」結果を公表しました。住宅ローンを供給している民間金融機関を対象に貸出状況等を調査しました(調査期間は2022年10~11月)。ただし、件数、金額に関する設問は21年度末の実績を調査しており、調査対象機関は1,242、回答機関は1,136とのことです。令和3年度の個人向け住宅ローンの新規貸出額は20兆7,948億円(前年度比9,811億円増)でした。貸出残高は191兆5,725億円(同9兆9,224億円増)にまで積み上がってきました。
気になる新規貸出額の使途別割合はというと、新築住宅73.4%(同1.0ポイント減)、既存住宅20.8%(同0.9ポイント増)、借り換え5.8%(同変動なし)と既存住宅向けが増加しています。新規貸出額を金利タイプ別にみると、変動金利型が76.2%(同6.2ポイント増)と最も高い割合を占め、2年連続7割を超えました。次いで固定金利期間選択型が13.5%(同3.1ポイント減)、証券化ローン6.8%(同3.5ポイント減)となり、いずれも減少しています。長期金利上昇の影響もあり今後の金利動向を予測する上で不透明感から来る不安から反映している様にも思えます。また、賃貸住宅の建設・購入に係る融資の新規貸出額は、2兆6,700億円(同4,540億円増)と、3年ぶりに増加している状況です。
価格動向はどうかというと、不動産情報サービスのアットホーム(株)が、同社ネットワークにおける2023年2月の首都圏新築戸建てと中古(既存)マンションの登録価格データを公表している情報によると新築戸建ての平均価格は4,505万円(前月比0.3%上昇)、エリア別では、東京23区6,874万円(同0.4%下落)、東京都下4,728万円(同0.6%上昇)、神奈川県横浜市・川崎市5,205万円(同0.4%下落)、神奈川県他3,982万円(同0.1%上昇)、埼玉県さいたま市4,446万円(同0.5%下落)、埼玉県他3,564万円(同0.3%下落)、千葉県西部4,178万円(同0.5%下落)、千葉県他3,199万円(同0.5%下落)という結果でした。前月比は、全8エリア中東京都下・神奈川県他を除く6エリアが下落しており、特に埼玉県、千葉県では連続下落となったエリアが多く、上昇の勢いは弱まっている様に思えます。最高額の更新エリアは2年ぶりにゼロで、前年同月比は16ヵ月連続全エリアで上昇しました。
【平均価格指数】都県中心4エリアである東京23区が123.8(前年同月比10.7ポイント上昇)、神奈川県横浜市・川崎市が118.9(同8.3ポイント上昇)、埼玉県さいたま市が126.5(同6.0ポイント上昇)、千葉県西部が128.2(同6.9ポイント上昇)、周辺エリアである東京都下が118.2(同6.0ポイント上昇)、神奈川県他が118.4(同6.7ポイント上昇)、埼玉県他が116.3(同4.9ポイント上昇)、千葉県他が123.0(同6.5ポイント上昇)
【既存マンションの1戸当たり平均価格】3,928万円(前月比0.6%上昇)し、エリア別では、東京23区4,962万円(同1.0%上昇)、東京都下3,183万円(同0.7%下落)、神奈川県横浜市・川崎市3,403万円(同0.5%上昇)、神奈川県他2,609万円(同1.1%上昇)、埼玉県さいたま市3,473万円(同0.6%下落)、埼玉県他2,616万円(同0.3%下落)、千葉県西部2,999万円(同0.8%上昇)、千葉県他2,015万円(同1.9%下落)
前月比では4エリアが下落となった一方で、他の4エリアが17年1月以降最高額となっており、エリアによって価格上昇の勢いにばらつきがみられました。コロナの影響もあり、前年同月比では、20ヵ月連続全エリアで上昇しました。
総括すると、新築中古ともに重要の高いエリアでの上昇が目立っています。住宅ローンの新規貸出割合から読み解くと、現状は新築価格高騰のイメージが根強く最終的には価格面で既存住宅に魅力を感じられる方が多い様です。需要が高いと価格上昇も拍車がかかりますので今後も需給バランスのトレンド感をレポートしていきたいと思います。
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