不動産株から見る今後の金利予測とは
今回の逆行高に関して言えば、国内債券市場で長期金利が低下したことに起因しているように思えます。指標となる新発10年物国債の利回りは同日、一時1.040%と2週間ぶりの低水準をつけました。先日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)などを受けて、円相場が上昇するなか、日銀が利上げを急がないとの思惑が広がったことが市場に大きく影響しています。今後は長期金利の上昇が落ち着くとの見方から、不動産株の出遅れ感が改めて意識されているようにも思えます。
さらに、個別銘柄の成長期待も高まってきています。三井不動産が新たにデータセンターを開発すると発表しており、不動産業界ではデータセンターの開発発表が相次いでいる話題も目が離せません。そうした動きは、株式市場全体としても不動産株への期待値が上がる要因になります。
その他、利上げ観測の後退は上場不動産投資信託(REIT)の買い材料にもなっています。総合的な値動きを示す東証REIT指数は昨日、1%高の1738.93と6月下旬以来2週間ぶりの高水準をつけました。市場の金利見通しの不透明感が後退し、REITは8~9月にかけて一段高となる可能性もありそうです。
今後も、日銀の金融政策の正常化観測が日本株相場の重荷となってくることは容易に想像がつきます。日本経済でのインフレ定着とともに長期金利が2026年末に2%に上昇するとの予想が海外投資家から出るなど、国内金利の先高観が強まってきています。前段でも述べた様に、その影響は株式市場でも金利の上昇が業績の逆風になりやすい不動産や不動産投資信託を売る動きが強まるため今後の金利予測を立てる上でも一つの方向性として意識してみていくべき業種株です。
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