ついに変動型住宅ローン金利上昇!
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本日は、住宅ローンの変動型金利にとうとう変化が現れてきた話題についてご紹介したいと思います。
今年の3月にマイナス金利政策を解除して以降、追加利上げする時期に注目が集まっています。現時点で、市場関係者の間では7月や10月を予想する声が多いようです。日銀の追加利上げに影響を受ける可能性があるのが、住宅ローンの変動型の金利です。変動型で借りている人の適用金利は、各銀行が決める基準金利に連動します。基準金利は、日銀が決める短期の政策金利と連動しやすいため注視しないといけません。
以前のブログでもご紹介したように様々な統計をみると、足元では新規に住宅ローンを借りる人の過半数が変動型の金利を利用しています。なぜ、そこまで選ばれているかというと変動型の金利は当初の金利が0.5%を下回ることも珍しくないほどの「低金利」だからです。当初の金利で計算すると、1%台後半の全期間固定型などの金利に比べ、返済額は大幅に抑えられます。
そんな低金利神話にもいよいよ上昇の動きが現実的になってきました。住宅ローンの新規実行額で上位の「auじぶん銀行」は7月から、変動型の最優遇金利を引き上げることを発表しました。最優遇金利の引き上げは同行が2015年末に住宅ローンに参入して以来、初めてとなります。
3メガ銀行の固定型の基準金利は既に13年ぶりの水準まで高まってきています。金利引き上げの波が、借り手の多い変動型にも及んできたことで既存借入者はもちろん、これから新規で住宅ローンを融資検討しているひとも気が気ではありません。
今回、auじぶん銀行が7月に引き上げるのは新規契約者向けの最優遇金利だけのようで、0.01%引き上げ0.329%になります。他行からの借り換えの顧客に提示する金利も0.021%上げ、0.319%に設定する模様。既存の契約者に適用する変動型の基準金利は今回は動かさないとのことですが来月以降まだ予断は許さない状況です。
変動型の住宅ローンは銀行間の顧客獲得競争が激しく、長く低下傾向が続いてきた背景があります。auじぶん銀行は他行比で低い水準の金利を提示してきたことでも注目を集めていました。固定型よりも金利が低いため、住宅購入者の人気も高く、約7割が変動型を選ばれています。
こうした状況下での金利引き上げは住宅ローン市場の転換点といえる動きとなります。auじぶん銀行は年間の住宅ローンの実行額が1兆円を超え、3メガ銀に匹敵する存在感があります。同行は日銀が今後利上げに踏み切れば変動型の基準金利を引き上げると明言しており、最優遇金利も今後さらに上がる可能性が高いです。独自の金利設定を行なっているネットバンクは3メガのような都市銀行とは違い今回のように金利上昇時も先行して変化が出やすいのが特徴です。金利を下げるのも他行より早いですが上げるのも早いということです。今後、年内に利上げが確定すればいよいよ都市銀行にもその影響は出てきます。今回このタイミング(日銀の利上げ発表前でのタイミング)での変動型住宅ローンの利上げ発表は私自身も驚いています。為替市場も円安が160円台を突破し、勢いに歯止めが効かなくなってきているだけに、今後も金融市場で影響が出てきそうです。
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