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本日は、「マンションの修繕費」をテーマにしたニュースを取り上げたいと思います!
以前のブログでも、ご紹介しましたがマンションを購入すると毎月「管理費」とは別に「修繕積立金」を負担しなくてはなりません。名の通り、マンションの補修等修繕費を区分所有者全員で積み立てていく訳ですが、マンションや立地によってもそれぞれ劣化度合いも違います。その中で、ある程度の年月が経過したら「こことここを改修(補修)しましょう!」と新築分譲時に管理会社と分譲会社で協議し中長期の修繕計画を立てます。大規模改修は分譲マンションの経年劣化などにあわせて性能を維持し老朽化を防止するために計画的に実施する修繕工事のことで、具体的には外壁塗装工事や屋上防水工事、給排水管工事などがあります。多くのマンション管理組合では新築時に長期修繕計画を立て積立金を積み立てるが、天災被害が多くなってきたり様々な理由で不足し入居者から一時金を徴収したり金融機関から借り入れをするなど入居者の負担が増えるケースが昨今、社会問題になっています。
そんな中、先日東急コミュニティー(東急不動産グループ)が大規模改修工事の周期を12年から最大18年に延長するという話題が取り上げられたのでご紹介したいと思います!
横浜市内で9月から順次完成する分譲マンションで耐久性が高い部材を採用するなど工夫し大規模改修工事の周期を16年に延ばす。マンション管理組合では修繕積立金が不足し入居者の負担が増えるケースが一部で社会的な問題になっているが、工事の周期を延長することで入居者の負担を軽減する考えだそうです。外装材など大規模改修工事の対象となる部材を工夫することで工事の周期の延長を実現化しました。屋上防水は一般的に10年保証ですが、15年保証の耐久性が高い防水仕様を採用。外壁タイルについては大規模改修工事の際に足場が必要な部分にタイルの剝落や剝離が少ない工法を使うほか、塗装材、風雨の浸透を避けるよう隙間をふさぐための材料は一般的な水準より耐久性が高い仕様を採用するとのこと。専有部内の給排水管は腐食などに強いものを採用し、共用部以外の改善も行う計画だそうです。
一般的にマンション(規模にもよりますが)は築60年の節目になると建て替えなどの再生計画を検討します、これまでの12年から最大18年に延長できると、長期的に見ると築60年までの間の大規模改修を4回から3回に減らせ総工事費を抑えられる訳です!
その他のデベロッパーでも、長期修繕計画の見直しや、劣化を抑制するための部材選びなど企業努力を期待されています。今後の、新築マンションの販売にも大きく影響するであろうこの「修繕費」問題ですが、各社良い立地の用地取得だけでなくこういったところも消費者ニーズとして今後注目されていくことになるでしょう。