都市部オフィス賃料上昇加速の画像

都市部オフィス賃料上昇加速

事業用

山田 恵二

筆者 山田 恵二

不動産に関する事なら何でもご相談下さい。
特に、マンションに関しては長く扱ってきた経験もございますので将来のトレンドを見据えたご提案はもちろん、住宅ローンや税金に関しても細かくご説明致します。
自身の購入や売却といった実際の取引経験も交えてお客様一人一人に合わせたご提案を心がけております。

皆様、弊社SANSHIN picksをいつもご覧いただき誠に有難う御座います!
本日は、都内を中心に、全国の都市部でオフィス需要が勢いを増している話題についてご紹介したいと思います!


それに伴い、賃料の上昇も加速しており各社優良な人材確保を急ぐゆえの移転需要を背景に貸し手優位の賃料相場が鮮明化してきています。賃料はリーマンショック前に高値を上回っており、バブル期の高額賃料からの下落局面にあった1995年上期以来の高水準となっています。

市場は、コロナ禍以降の出社回帰の流れや人材不足を補うための人材獲得に向け、1フロアの面積が広いビルに複数の部署を集約したりするための需要がオフィス市況を押し上げており、好立地で設備が整ったビルへの移転意欲が強いようです。主要エリアの新築ビル賃貸料でみると、「丸の内〜大手町」地区が中心値で1坪(約3.3㎡)あたり8万円で、同地区と東京駅を挟んで向かい合う「八重洲〜京橋〜日本橋」地区も前年同期に比べ50%高い7万5000円と大幅に上昇しています。

とりわけ八重洲〜京橋〜日本橋地区は今年2月に東京建物が手がける「TOFROM YAESU TOWER」が完成し更なる注目を集めています。その後も「東京ミッドタウン日本橋」「八重洲2丁目中地区」「八重洲1丁目北地区」などの供給が続く注目エリアとなっています。2029年春に八重洲2丁目中地区へ移転する予定の製薬会社大手の中外製薬も東京駅・京橋駅直結で交通利便性の高い立地で、1フロアが広くて社内の連携が取りやすくなりそうだったことが移転理由だそうです。

今まさに都心エリアのオフィス街では貸主側が賃料をどこまで引き上げられるか上値を試している感もあり、三井不動産が手がける八重洲2丁目中地区は1坪あたり10万円台の募集を始め、一定規模のテナントで成約も出ているそうです。次いでIT関連やスタートアップ企業に人気の「渋谷〜原宿」地区は前年同期比5%高の5万2500円となっており、同地区でオフィスを選ぶ新興企業の需要が今後も根強そうです。

空室状況はどうかと言うと、東京都心のオフィス需給はタイトな状況が続く見通しでオフィス仲介大手の三鬼商事によると、都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は3月に2.22%と需給均衡の目安とされる5%を大きく下回っている状況です。

東京で2026年に供給されるビルの約8割はすでに埋まっているとの一部報道もあり、2027〜2028年は過去平均より3〜4割供給が少ない見込みのため、需給はさらに逼迫する可能性があります。新築ビルが大型化していることも賃料の上昇要因となっています。森トラストの調査によると、東京23区で2026〜2030年に供給されるビルに占める超大規模ビル(延べ床面積20万㎡以上)の割合は31%と、20年前の3倍以上にまで膨れ上がっています。日経新聞の調査によると、東京の既存ビル(築後1年以上)の賃貸料指数は183.64と前年同期に比べ17.83ポイント(10.8%)上昇し、31年ぶりの高水準だそうです。今後も、新築ビルにつられるかたちで既存ビルも大幅な底上げが続きそうです。

その他、地方都市はというと大阪の2026年上期の新築ビルの指数は212.65と前年同期と比べ12.3ポイント(5.5%)低下しており、新規供給が少なく、一部エリアの下落が全体を押し下げはしたものの、2025年下期(210.42)比では2.23ポイント(1%)高くなっています。需給が逼迫した状況はこちらも同じようで、エリア別では「御堂筋淀屋橋周辺」の上昇が目立っています。2025年に相次ぎ完成した「淀屋橋ステーションワン」や「淀屋橋ゲートタワー」はいずれもほぼ満室に近い状態となり話題となっています。「難波駅周辺」では南海電気鉄道(現NANKAI)が複合ビルを開発し、昨年竣工しました。いずれのフロアも満室で稼働しているようでANAホールディングス子会社が借り上げてオフィス入居者などにサブリースしています。

既存ビルの賃料指数も177.69と、前年同期と比べて21.22ポイント(13.6%)上昇しており、近年大規模供給が相次いだ梅田周辺や淀屋橋といった地域への移転によって各エリアで発生した二次空室も、新たなオフィス需要によって順調に消化が進んでいるとみられます。大阪での大規模なオフィス供給が先細ることを見越して、賃料を強気に設定している動きも顕在化しているようです。

この加熱ぶりからすると、2027年までは需要超過が続き空室率は低下、賃料は上昇傾向で推移すると予測されます。一方、オフィス市場では人工知能の活用で雇用や働き方の変化への関心も高まっており、すでに米国ではAIの影響が雇用に及び始めていることに注目が集まっています。米チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米企業や政府機関が計画した3月の人員削減数は6万620人で、そのうち1万5341人の削減理由がAIだったそうです。オフィス市場では影響はまだ顕在化していないようで、短期的にはAI関連企業が人員を増やすのでオフィス需要が高まり、中長期的にはAIが浸透し生産性が高まることで人員が減らされて需要が冷えるという見方が多いいようです。

今後、日本にもその波はやってくるのでしょうか?AIの普及により作業効率が上がる一方でこうした雇用問題にも拍車がかかりそうです。しかし、経済発展には雇用促進も切り離せない問題なのでAIとの上手な付き合い方が求められます。



LINEでも不動産の最新情報やお役立ち情報を配信しています!


- 横浜市のタワーマンション 山信不動産 -

 

タワーマンション情報はこちら

タワーマンションをお探しの方はこちら

 

横浜市|タワーマンション|リノベーション|

湾岸エリア|不動産

 

神奈川県横浜市中区海岸通4-20-2 YT馬車道ビル501

みなとみらい線 「馬車道駅」 徒歩2

 SANSHIN Real Estate



”事業用”おすすめ記事

  • オフィストレンドは狭小化へ!の画像

    オフィストレンドは狭小化へ!

    事業用

  • 国交省、老朽化物流倉庫建て替えを促進!の画像

    国交省、老朽化物流倉庫建て替えを促進!

    事業用

  • 国内事業用不動産が好調の画像

    国内事業用不動産が好調

    事業用

  • 都心オフィス復活の兆し!新陳代謝で空室率下降傾向への画像

    都心オフィス復活の兆し!新陳代謝で空室率下降傾向へ

    事業用

  • 2024年にはオフィス賃料上昇の予測の画像

    2024年にはオフィス賃料上昇の予測

    事業用

  • オフィス需要の変化鮮明にの画像

    オフィス需要の変化鮮明に

    事業用

もっと見る