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国交省認定!「新空港線(蒲蒲線)」とは?

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山田 恵二

筆者 山田 恵二

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本日は、JR・東急電鉄の「蒲田駅」と京浜急行電鉄の「京急蒲田駅」が連結する「新空港線(蒲蒲線)」が国土交通省から認定を受けた話題についてご紹介したいと思います!

東急電鉄は今年1月に、蒲田駅と京浜急行電鉄の京急蒲田駅を結ぶ「新空港線(蒲蒲線)」の営業構想の認定を国土交通省に申請したと発表しました。既存施設を活用して都市鉄道の利便性を高める「都市鉄道等利便増進法」に基づく申請で、2025年夏に具体的な計画を盛り込んだ「速達性向上計画」を提出する予定です。同計画が認定されると鉄道事業として許可を受けたことになり、そこから2038〜42年ごろの開通を目指します。そして国土交通省は先日、東急電鉄などが申請した整備・営業構想と整備主体で同社や東京都大田区が出資する第三セクターの羽田エアポートラインが申請した整備構想を正式に認定したと報道され話題になりました。開通すれば東急沿線などから羽田への利便性が格段に高まります。

現在、東急・JR蒲田駅と京急蒲田駅は物理的に800mほど離れており利便性としては交通のミッシングリンクとして不便さがありました。そこで、この問題を解消すべく総事業費約1250億円を投じ、新たに線路を地下に新設して結ぶ計画が構想として発表されました。東急矢口渡駅・蒲田駅間から京急蒲田駅付近までの1.7キロメートルを新設する構想で開通すれば、中目黒駅と京急蒲田駅までの時間は現在の約36分から約23分に短縮します。


参照:大田区HPより

蒲蒲線の開通により、東急東横線から多摩川線を経由し、蒲田から羽田空港に至るルートがつながります。東急の蒲田駅と京急蒲田駅間は、朝のラッシュ時は1時間に20本程度、その他の時間帯は1時間に10本程度運行する計画だそうです。

これにより、渋谷区や目黒区など東急沿線の住民にとっての恩恵は大きく空港へのアクセスという面で利便性が高まります。例えば、中目黒駅から京急蒲田駅は現在の約36分が約23分に、自由が丘駅から京急蒲田駅は同約37分が約15分に短縮される予測です。東京メトロ副都心線などを経由すれば、池袋や埼玉県南部から空港への新ルートとなり、効果は首都圏にまで広がる構想となります。

大田区の試算によると、蒲蒲線の整備と蒲田駅周辺の再開発による経済波及効果は開業初年度に区内で約2900億円、開業後10年間では約5700億円を見込むと発表されています。対象を都内や埼玉県、神奈川県の一部まで広げると、波及効果は10年間で約1兆200億円になる計算です。そしてその他、連結が完成すれば利便性向上と同時にそれに伴う周辺不動産への影響も期待出来ます。

今回の対象区間は「第1期区間」で、開通後も京急蒲田駅での乗り換えが必要となります。「第2期区間」の構想では同駅からさらに地下を進み、京急空港線の大鳥居駅付近で同路線に乗り入れる計画となります。乗り換えなしで羽田空港につながる期待は大きいものの、実現のめどはたっていないとのことです。


その他、直通運転には東急と京急の線路のレール幅が異なるなど課題もあります。東急のレール幅は空港に乗り入れる京急より狭いため、対策として車輪の位置を動かす「フリーゲージトレイン」や3本目のレールを新たに敷く「三線軌条」などが指摘されており、今後の議論となりそうです。

また、わずか800mの接続に1000億円超を投じる事業には懐疑的な見方もあります。一方で、羽田空港から日本を訪れるインバウンド(訪日外国人)客が増えるなか、第2期区間の整備で東京都心部との利便性は飛躍的に高まるため、東京の国際競争力の向上にも空港アクセスの改善は不可欠となります。神奈川県にもまだ、「杉田駅」や「川崎駅」など路線違いで同名の駅間アクセスの悪い駅は幾つかあります。こうした連結計画が成功し利便性向上に寄与すれば、その他の駅でも採用が検討され地域の活性化に繋げられる側面もあるので期待が膨らみます。

首都圏の玄関口でもある「羽田空港」へのアクセス強化ですので、総事業費は莫大ですが今回のこの計画でどこまで費用対効果が出るのか⁉︎今後も目が離せません。



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