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山田 恵二

筆者 山田 恵二

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本日は、横浜市のMICE事業について中長期戦略を策定する動きがありましたのでご紹介したいと思います!


横浜市は14日、国際会議・展示会など「MICE」や観光を振興するための中長期的な戦略を策定する方針を公表しました。

そもそも、MICE(マイス)とは?

MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。MICEは、企業・産業活動や研究・学会活動等と関連している場合が多いため、一般的な観光とは性格を異にする部分が多いものです。このため、観光振興という文脈でのみ捉えるのではなく、MICEについて、「人が集まる」という直接的な効果はもちろん、人の集積や交流から派生する付加価値や大局的な意義についての認識を高める必要があります。

①ビジネス・イノベーションの機会の創造
MICE開催を通じて世界から企業や学会の主要メンバーが我が国に集うことは、我が国の関係者と海外の関係者のネットワークを構築し、新しいビジネスやイノベーションの機会を呼び込むことにつながります。

②地域への経済効果
MICE開催を通じた主催者、参加者、出展者等の消費支出や関連の事業支出は、MICE開催地域を中心に大きな経済波及効果を生み出します。MICEは会議開催、宿泊、飲食、観光等の経済・消費活動の裾野が広く、また滞在期間が比較的長いと言われており、一般的な観光客以上に周辺地域への経済効果を生み出すことが期待されます。観光庁は、2017年度(平成29年度)に国際MICE全体の調査を実施し、日本国内で開催された国際MICE全体による経済波及効果(2016年(平成28年)開催分)を初めて算出しました。

③国・都市の競争力向上
国際会議等のMICE開催を通じた国際・国内相互の人や情報の流通、ネットワークの構築、集客力などはビジネスや研究環境の向上につながり、都市の競争力、ひいては、国の競争力向上につながります。海外の多くの国・都市が、国・都市の経済戦略の中で、その達成手段の一つとしてMICEを位置付け、戦略分野・成長分野における産業振興、イノベーション創出のためのツールとして国際会議や見本市を活用しており、我が国においても、MICEを国・都市競争力向上のツールとして認識し、活用することが重要です。

(※出典:国土交通省「観光庁」HPより)

まずは今月20日に地元の企業や関係団体、有識者からなる「横浜観光MICE戦略ミーティング」を開き、意見を出し合う予定です。今回召集された有識者の顔ぶれも発表されましたが歴史あるホテルニューグランドの総支配人から京浜急行取締役社長、ぴあ株式会社の役員まで幅広い業界の面々となっています。2022年夏ごろまでに4回程度開催する予定で、22年度内に観光MICE戦略の策定を目指す方針だそうです。横浜市がこのように、観光MICEについて長期的な戦略を策定するのは初めてで、10年後を見据えた目標などを打ち出します。

会議ではおもに、新型コロナウイルス収束後のインバウンド(訪日外国人)・MICEの誘致や、30年ごろの事業開始を目指す山下ふ頭の再開発などについて議論する見通しで以前のブログでも触れたこの山下ふ頭再開発事業に関してはMICE戦力の核と言っても過言ではないです!

海外に目を向けてみるとMICE戦略で全世界から注目されたのは「シンガポール」です。シンガポールにおいては、海外からの民間投資の呼び込みによる成長戦略を国家的課題として掲げており、その一環として、通商産業省と政府観光局が中心となって、MICEの誘致に積極的に取り組んでいます。シンガポールの特徴的な取り組みとしては、豊富なMICE誘致予算を背景とした高額な開催支援金を主催団体に支給(金額非公開)しているほか、政府系ウェブページ上でのイベント広告掲載といったサポートを行うなど、多彩な支援を実施していることが挙げられます。また、日本でもよく知られているマリーナベイサンズはシンガポールを代表すMICE施設の1つで、地下1階、地上4階、延床面積12万平方メートル(東京ドーム2.6個分)に2,000の展示場、250 の会議室を備えるなど、45,000 人以上を同時に収容できる大型施設です。さらに、アジア最大の8,000平方メートル以上の宴会場では、6,600人以上の規模の宴会の開催を可能にするほどの卓越したオペレーション能力がMICEの開催を支えています。加えて、空港からの優れた利便性、カジノやホテル、飲食・物販、エンターテイメントといったアフターコンベンション機能が充実していることもMICE開催地としての魅力を高めています。MICEの誘致を巡っては国際間競争が激化する中で、グローバルニーズに適合するようなハード面での整備を政府主導で戦略的に実施しているだけでなく、ソフト面の支援を充実させていることで、シンガポールはMICE開催地としての国際的な地位を不動なものとしました。結果、一人当たりの国内GDPも2010年には日本や香港を抜き今では世界第7位(アジア圏では第1位)となっています。今では、国際会議開催数も世界で上位になるまで成長を遂げています。

実は日本国内でも大規模なMICE戦略地として先行して再開発事業が行われたエリアがありました。それは、湾岸エリアの江東区「有明」です。大きな再開発事業としてコンベンションホールやタワーマンション、大型商業施設など大手デベロッパーが手がけ話題になりました。しかし残念ながら、誰もが予想だにしなかった新型コロナウィルスの猛威により、起爆剤として期待していたオリンピック開催は1年延期せざるを得ない状況となり、待望の開催も無観客という安全対策を講じ、海外からの観客含めた訪日観光客動員には繋がりませんでした。しかし、街全体としてはインフラ整備もされ今後恒久的に利便性の高いエリアとして注目される街になったので今後、他のMICE戦略候補エリアに向けたモデルケースとして期待したいです!


山信不動産(株)では、今後も横浜市MICE戦略の動向に注目し皆様にもご紹介していきたいと思います!


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