臨海部の東京メトロ延伸決定!
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本日は、以前より取り上げてまいりました東京メトロの臨海エリアで計画されている延伸計画について漸く動き出した話題についてご紹介したいと思います。
東京都臨海部で地下鉄の整備事業が漸く本格的に動き出しそうです。都の審議会は先日、東京メトロの有楽町線と南北線の延伸について都市計画を承認しました。2030年代半ばの開業を目指す計画になります。有楽町線延伸は豊洲駅から住吉駅までの約5.2km、南北線延伸は白金高輪駅から品川駅までの約2.8kmを延長する計画となります。都心と臨海部や羽田空港を結ぶアクセスを改善し、築地市場跡地の再開発などとの相乗効果で、国際競争力を底上げする狙いがあります。先日は、築地市場跡地の再開発概要が発表になったばかりなので相乗効果がありそうです。
有楽町線延伸による具体的な効果として、国際競争力強化の拠点である臨海副都心と都区部東部の観光拠点等とのアクセス利便性の向上や、東西線の混雑緩和等が期待されています。南北線延伸については、六本木等の都心部と、リニア中央新幹線の始発駅となる品川駅や国際競争力強化の拠点である同駅周辺地区とのアクセス利便性の向上が期待されています。
※参照:江東区HP
有楽町線と南北線の延伸を巡っては、国土交通省の交通政策審議会が2021年度に早期の事業化を図るべきと話し合われてきた議題です。東京メトロは2022年に国交相から事業許可を受け、弾みをつけていました。大きな手続きとしては、大規模開発を適切に進めるために必要となる都市計画の決定が残っているのみでした。そして今回、都の都市計画審議会が承認したことで、東京メトロは1年以内の着工を目指す模様です。都内の地下鉄では2008年に開業した副都心線以来の大型事業が本格的に動き出すだけに大きな注目を集めそうです。有楽町線の延伸は豊洲―住吉間で、総事業費は約2690億円を見込み、マンション開発が進む臨海部と東京スカイツリーなど観光拠点の集まる都内東部をつなぎます。
※参照:東京都市整備局HP
南北線は白金高輪駅から延伸して品川駅と結ぶ計画です。総事業費は約1310億円を予定しており、羽田空港との結節点となる品川駅と六本木など都心部を移動しやすくなります。地下鉄2線の延伸で期待されるのが、東京の国際競争力の底上げです。両線の延伸で羽田から都心や臨海部への接続が強化され、海外から人を呼び込みやすくなる効果が得られます。
臨海部のアクセスが向上すれば、世界規模のイベント誘致がより進めやすくなり、有明地区には東京ビッグサイトだけでなく、中央区の築地市場跡地では、三井不動産を中心とする企業連合が多目的スタジアムやMICE(国際会議や展示会)施設を2032年度までに整備する計画なので海外とのハブが密集するエリアへと変貌を遂げていきます。都はこうした動線確保の流れを作るべく東京駅を起点に銀座や築地、豊洲市場などを経由し、東京ビッグサイトまでを結ぶ新線「臨海地下鉄」構想も進めていおり、2040年までの開業を目指しています。
臨海地下鉄は、都などが出資する第三セクター「東京臨海高速鉄道」の運行をイメージしているようです。羽田空港への乗り入れ計画がある同社の「りんかい線」との接続が検討されています。鉄道網の拡充は住民の交通需要を満たす狙いもあります。都の推計によると、中央、港、江東の3区合計の人口は増加傾向が当面続く予想で、東京五輪・パラリンピックの選手村跡地に建設された大型マンション群「晴海フラッグ」の入居も始まったこともありこの臨海エリアの活性化に多額の投資を検討しているようです。森記念財団都市戦略研究所の「世界の都市総合力ランキング2023」で東京は総合3位でしたが、交通・アクセスは8位という調査結果もあり、都市間の国際競争を勝ち抜くためにも、今後の課題として都内を移動しやすくし、国内外から観光客やビジネス客を呼び込む必要がありそうです。
臨海部が都心のベッドタウンとして需要が増す中、さらなる開発効果で人気に拍車がかかりそうです。
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