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本日は、相鉄ホールディングスが昨日発表した「横浜駅西口大改造構想」の話題についてご紹介したいと思います!
横浜市民として、期待値の高い構想なだけに今回の発表は注目度が高いです。
昨日、相鉄ホールディングス、相鉄アーバンクリエイツは横浜駅西口周辺の大規模な再開発の本格検討に着手するということがメディアを通して発表されました。横浜駅はここ10年の間でも、駅前開発は盛んに行われており神奈川県の中心ターミナルとして人口流動の核となっています。今後、開発スケジュールとしては2020年代後半に相鉄ムービル建替えを行ない、その後2040年代までに横浜駅西口の“大改造”完了を目指す計画の様です。
横浜駅西口は私が学生時代から「相鉄」のイメージが強いです。それもそのはず、終戦後の1952年に相鉄グループが土地を取得して、1956年の高島屋ストアと横浜名品街の開業を皮切りに本格的な開発が始まった歴史があります。相鉄グループは現在、1973年開業の「相鉄ジョイナス」、1988年開業の「相鉄ムービル」、1998年開業の「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」、当ブログ内でも過去にご紹介した2024年4月から順次開業した「THE YOKOHAMA FRONT(ザ ヨコハマ フロント)」などを所有しています。
相鉄グループ所有物件(参照:相鉄グループニュースリリースより)
都内では新宿、渋谷、品川、池袋などで再開発による次世代の街づくりが進められているなか、横浜駅周辺においては開発着手から約70年が経過していることから、近隣の建物も含めて老朽化が進んでいることが再開発の背景にあります。こういった背景から横浜駅西口において何も取り組まなければ魅力低下につながるとし、地域の人たちや地権者、横浜市と連携して、都市間競争を勝ち抜く魅力のある新しい時代に合わせた大規模開発やインフラ整備の実現を目指します。
横浜駅周辺の再開発に関しては横浜市が、横浜駅周辺地区において国際化への対応・環境問題・駅としての魅力向上・災害時の安全性確保などに取り組み、「国際都市の玄関口としてふさわしいまちづくり」を進めるための指針となる計画「エキサイトよこはま22」を掲げています。
相鉄グループの大改造構想では、上位計画であるエキサイトよこはま22を踏まえ、世界の人々から選ばれる国際競争力を持った街づくりを官民一体となって推進、その将来像をわかりやすく発信するため、現在の横浜駅西口の魅力に、「Well-being=豊かさ」をプラスした“Well-Crossing”というコンセプトを標ぼうして街づくりをすすめていくようです。
横浜駅西口は、長年ターミナル性と繁華性を強みとして商業を中心に発展してきましたが、その半面、街として商業や店舗に偏っているということが課題にもなっています。今後はそういったイメージから「働く、暮らす、遊ぶ、学ぶ」が交わる街へ進化させることを目指す狙いがある様です。
加えて今回の発表では、横浜駅の東西の連携や、臨海エリア、相鉄沿線などと連携した街づくりも想定していました。
私も昔から横浜駅を利用しているいち利用者として感じるのは、横浜駅の「東口」と「西口」の差です。東口と西口では商業施設の数が違うため集客力に差が出てきています。しかし、東口にも用事がある場合も多く移動にも一苦労で長年解消する術はないのか課題になっていたので東西連携いち利用者としても待望です。
今回の発表で開発事業のスケジュールとして、2020年代後半から相鉄ムービルの建替え工事を開始し、再開発準備組合が設立されている段階で地権者等との合意形成が今後必要となることを前提とし、相鉄ムービルに隣接する五番街地区や幸栄地区の開発も計画されているとのことでした。なかなかの広範囲なだけに、2040年代までという長い年月を経て大きく生まれ変わることに期待したいです。
街づくりにおけるソフト戦略については、「コンテンツ・サービス」「新産業の集積」「コミュニティの形成」の3つを重点テーマに掲げて推進していくようです。例えば、新しいサービスやビジネスパートナー、24時間楽しめるエンタメに出会う、街の中での実証実験の実施、イベント運営や創作活動のお披露目にチャレンジといった活動を想定しているようです。
公共空間の整備においては、エキサイトよこはま22における西口駅前空間のコンセプトである「HUMAN ENERGY CORE(ヒューマンエナジーコア)」を踏まえ、人が集い、街の回遊の拠点となる「ひとにやさしい空間」づくりを横浜市と連携して進める計画となっており、駅前空間や親水空間を整備し、歩行者優先のウォーカブルな街づくりにしていくそうです。
今後、大改造構想の本格的な始動に向けて、横浜市と連携して、地域の人と連携をとっていくようなので期待が膨らみます。あとは、横浜駅の大改造として検討していかなくてはいけないのが前段でも取り上げた様に、東口と西口の連動性や往来のストレス軽減を計画出来ればより魅力的なビックターミナルとして生まれ変わると思います。まずは、今回相鉄グループが発表した横浜駅西口再開発事業の具体的な施設や、時期についた発表がありましたらSANSHIN picks内でも取り上げたいと思いますので定期的にチェックして頂ければと思います!